店頭でよく見るノンシリコンシャンプー。髪に優しいというのはなんとなく知っていても、「髪がきしむ」という口コミも耳にするし、実際他とどう違うの?という疑問で購入する勇気が出ない人もいるのではないでしょうか。
「自分に合うか」が分かれば、そんな悩みも解決するはず。新しいケアグッズを手に取るか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「シリコン」って一体なに?
シリコンは元素記号で「Si」と表し、日本名では「ケイ素」と呼ばれます。理科の授業で聞いたことがある名前ですね。
土や岩石の中に多く含まれ、用途に合わせて使われています。
純粋な状態で利用されるのが、スマホやパソコンの中に入っている半導体チップです。高い性能と耐久性を兼ねそろえている、スマホになくてはならない素材です。そしてシリコンを科学的に合成処理して、化粧品や医薬品に利用されるものを「シリコーン」といいます。肌に塗ったときに伸びが良く、べたつきが少ないという特徴があります。
つまり厳密にいうとシリコンとシリコーンは別物なのですが、最近では区別をつけずにまとめて「シリコン」と呼ぶことが多くなっています。
シャンプーに入っているシリコンには、髪の毛のキューティクルを保護し、指通りをなめらかにする働きがあります。
シリコンが入っていないものを、「ノンシリコンシャンプー」といい、商品によっては「シリコンフリー」と書かれていることもあります。
髪にいいって本当?ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリット
では、ノンシリコンにはどんな利点があるのでしょうか。
1.すっぴんで美しい髪になる
キレイな髪を育てるには、頭皮の環境を整えることが必要です。ノンシリコンシャンプーは余計なコーティングをしないので、体への刺激が少なく、髪の毛や頭皮の健康を保つことができます。また、「洗う」ことに秀でているため、髪や地肌に余分な成分が吸着せず、ナチュラルな仕上がりになります。すっぴんでも艶やかな、髪本来の美しさに導いてくれるのです。
2.自然なボリュームのふんわり髪になる
シリコン入りの商品はしっとりとした洗いあがりが特徴です。しかし、髪質によっては根元がペタッとしたり、重たい印象になってしまうことも。ノンシリコンシャンプーには髪をふんわり軽やかに整える効果があり、セットする時に自然なボリュームが出やすくなります。髪質が細い人や、頭皮がベタつく人に適しています。
一方、ノンシリコンシャンプーには欠点もあります。
1.髪のコーティングができない
シリコンには、キューティクルに張り付いて髪を守る役目があります。それがないと外部の刺激から保護されず、摩擦を防ぐことができません。よく聞く「髪がきしむ」というのは、これが原因です。ダメージでパサつく髪や、指通りの気になる人には不向きです。
2.熱に弱い
コーティングされていない髪にドライヤーやヘアアイロンを使用すると、熱によるダメージを受けやすくなります。また、ドライヤーの際に髪同士がこすれてしまい、キューティクルがはがれる原因にもなってしまいます。
これらの欠点ですが、入浴の際にひと手間加えることで対策ができます。
ダメージ補修ができるトリートメントやコンディショナーを併用したり、ドライヤーを使う前にはヘアオイルをつけるなどです。シリコンのコーティングがない分は、プラスアルファのケア用品を使えば補うことができますよ。
自分はどっち?ノンシリコンシャンプーに向いている髪質は
以上のことを踏まえて、ノンシリコンシャンプーに向いている人とそうでない人を分けるとこうなります。
ノンシリコンシャンプーが向いている人
・髪質が細くボリュームが出にくい
・頭皮のベタつきが気になる
・頭皮や髪の健康を保ちたい
ノンシリコンシャンプーが向いていない人
・ダメージで髪がパサつく
・髪が絡まりやすく、指通りを良くしたい
・毎日アイロンやコテを使っている
個人的に、ヘアカラーやパーマをしている人は、ダメージの度合いやケア用品との相性によって半々だと思います。というのも、これに関してはメリットもデメリットも両方あるのです。
強みとしては、カラーやパーマがかかりやすく、また維持もしやすくなることが挙げられます。
髪がすっぴんの状態になるので、カラーリング剤やパーマネントの液剤が浸透しやすく、キレイな仕上がりになります。特にパーマはシリコンによってカールが伸びてしまう可能性もあるため、サロン帰りのようなスタイルを維持したい人にはオススメです。
弱みとして、ヘアダメージで悩んでいる人は傷みが進行してしまう可能性もあります。
カラーやパーマを繰り返していてダメージを受けている髪は、摩擦や熱による刺激を受けやすくなっています。コンディションが良くないのにノンシリコンシャンプーを使うと、髪がコーティングされず、余計に傷んでしまうこともあるのです。傷みが気になる人は、シリコン入りのシャンプーで洗う方がいい場合もあります。
お風呂場のスペースに余裕があれば、髪のコンディションによってシリコン入りとノンシリコンを使い分けるのもひとつの手ですよね。
実際どうなの?ノンシリコンシャンプーを使ってみた結果
ここからは、普段シリコンシャンプーを使っている私が、ノンシリコンシャンプーを使ってみた感想を書いていきます。
使用したのはこの動画に出てくる製品の色違い。
Je l’aime(ジュレーム) / リラックス シャンプー/トリートメント。家族が愛用しているものを拝借しました。
・香り
フルーティーな香り。バスタイムにリラックスできる感じで良かったです。
・泡立ち
大満足です!すっごく洗いやすい!予洗いを丁寧にすれば、1プッシュで十分に泡立ちます。泡切れもよく、すすぎも普段通りでしっかり落とせました。
・使用感
シリコンシャンプーが“ツルン”とした仕上がりなのに対して、こちらは手触りがやや硬くて気になりました。きしみと言う程ではありませんし、普段のツルン感に慣れているので、余計にそう思うのかもしれません。アウトバストリートメントをすることにより解消しました。
・翌日
最も効果を感じたのが翌日の前髪!私は髪が細く、夕方になると前髪がペタンとなってしまうのが悩みなのですが、普段に比べてそれがマシになっていました。髪全体も柔らかく、手触りが良かったです。手ぐしがスーッと通りました。
・その他
見た目がかわいくて好きです。シンプルでオシャレなボトルなので、学生から大人女子まで幅広く使えそう。
ノンシリコン=きしんで当然…というイメージだったのですが、思ったよりキシキシ感が強くなくて良かったです。洗い流した直後だけ、手触りが硬くて気になりました。私はヘアカラーによって毛先が傷んでいることもあり、ノンシリコンシャンプーを使用するなら、オイルや洗い流さないトリートメントでのケアが必須かなと感じます。翌日、前髪の調子が良かったことだけでも、試した価値がありました!
まとめ
・ノンシリコンシャンプーとは、キューティクルを保護する役割のシリコンが入っていないシャンプーのこと
・メリット→すっぴんで美しい髪になる、自然なボリュームのふんわり髪になる
・デメリット→髪のコーティングができない、熱に弱い
・向いている人→髪質が細くボリュームが出にくい、頭皮のベタつきが気になる、頭皮や髪の健康を保ちたい
・向いていない人→ダメージで髪がパサつく、髪が絡まりやすく指通りを良くしたい、毎日アイロンやコテを使っている
理想の髪を手に入れるには、自分に合ったケア用品を使うことが大切です。健やかな髪を保っていられるように、上手に取り入れていきたいですね。
運営者情報
-
乾燥肌・敏感肌に長年悩んできた管理人が体を張って試した対策や、使ったグッズの使用感などを徹底解説していきます!
私の体験のどれかひとつでも、お肌が気になっている同じ悩みの方の幸せにつながる事を願っております。みんなで美肌を目指しましょう!
この投稿者の最近の記事
- スキンケア2020年10月13日肌ハリはビタミンC誘導体で決まる!?解説と1カ月リアル体験談!
- スキンケア2020年10月6日肌のハリには女性ホルモンが必要!?知らなきゃ損する女性ホルモンの話
- スキンケア2020年9月29日肌ハリにはコラーゲンが必須!?知らなきゃ損するコラーゲンの話!
- スキンケア2020年9月20日肌のハリ不足がほうれい線を生む?!真相と対処法3選