敏感肌の方もニキビやシミシワが気になる方も、クレンジングが与える肌への負担を気にしている方は多いと思います。
たしかにメイクをしている人は毎日するものですし、日々の食事が体型や体調に影響するように、毎日の積み重ねがお肌を作っていくものなので出来るだけダメージを与えず肌に良いものを使いたいですよね。
今回は現役ヘアメイクである筆者が、これまで数千人の方のお肌に触れ自分のややこしい肌質とも付き合ってきた経験と情報をもとに、すべての肌質の人が共通してできるやさしいクレンジング法をご紹介したいと思います!
クレンジングは本当に肌によくない?
まずクレンジングが肌の負担になるかどうかですが、答えはYESとも言えます。
ですが、逆にクレンジングをしないことが肌の負担になるかどうかは、これは間違いなくYESとなります。
たとえば走ったり泳いだり運動をすると、体は疲れますよね。ですがその疲れは一時的なもので、正しい運動量や頻度で行えば結果的に体には良い効果がありますよね?
お肌のクレンジングもそれと同じで、正しく行ってあげれば、結果として肌には良い効果を与えてくれるものなのです。ただし、毎日自分に合わない過度な運動や間違ったやりかたを続けていたらケガをしたりダウンしたりしてしまうと思います。ですから、クレンジングに関してもその一時的な負担を軽く無理なく、いかに肌に合うように良い効果をもたらせるかということが綺麗で健康な肌を作るために大事なポイントとなります!
ではクレンジングが肌の負担になる要素は何かというと、界面活性剤と摩擦によるところが大きいと思います。
界面活性剤については、クレンジングの界面活性剤は怖い?この3つをおさえれば安心!でご紹介していますが、よくない界面活性剤が含まれているものを使用すると肌トラブルの原因になります。また、摩擦に関して言えばこれは肌の健康を保つうえで紫外線の次に重大なダメージを与える可能性のあるものです。
なので、この2つによる悪い影響を出来るだけ少なくし、肌に良いものを与えてくれるクレンジングを選ぶことが大切ということですね!
そのダブル洗顔、本当に必要ですか?
界面活性剤についてはさきほどのクレンジングの界面活性剤は怖い?この3つをおさえれば安心!を参考にして、避けた方が良い成分をチェックしていただければ問題ないと思います。もうひとつの肌に負担になる原因、摩擦についてですが、特に注意したいのが「ダブル洗顔」です。
摩擦そのものはシミやシワだけでなくニキビなどの原因にもなる肌にとって百害あって一利なしの行為ですから、避けるに越したことはありません。その意味から、ダブル洗顔はいいものとは言えないですね。
そもそもダブル洗顔とはメイクをクレンジングで落としたあとに洗顔料で顔を洗うということですが、なんの疑問もなく習慣になっている人、綺麗好きで汚れをしっかり落とさねば!と思って行っている人もいるのではないでしょうか?
ではクレンジング料と洗顔料ってどんな違いがあるのでしょうか。色んな情報サイトなどを見てみると、
クレンジングはメイクに含まれる油分などの汚れを落とすことに特化したもの
洗顔料は汗や汚れ、角質など主に水性の汚れを落とすものに特化したもの
と分けられていることが多いです。
汗やホコリなどの肌表面の汚れは、本来ぬるま湯洗顔だけでも落とせるものです。そして角質は、不要な分は本来肌のターンオーバーがきちんと機能していれば自然に落ちていくものです。そう考えると、クレンジングの行程でも汗や汚れ、不要な角質は落とせるはずなのに、洗顔料でさらに洗うことで何を落とそうというのでしょうか?
とは言っても洗顔料そのものが悪いわけではありません。メイクをしない時は洗顔料だけで汚れを落とすことで十分な場合もあります。
ですが某メーカーさんのクレンジング料と洗顔料の成分を比較してみたところ、クレンジング料にはもちろんメイクや皮脂汚れを十分にとりのぞくための成分が含まれていて、洗顔料にはそれよりも強い洗浄力のある成分が配合されていたりしました。
メイクを落とす力が求められるクレンジング料では、必要な成分でもある界面活性剤をはじめ毛穴の汚れを浮きやすくする効果のほかにも、不要な角質を除去する効果のある成分が入っているものもあります。このような目的のために作られたクレンジングを使用したあとに、さらに強い洗顔料を使用することは本来無意味だと思います。
もしダブル洗顔をする必要がある人がいるとしたら、たとえばCAさんやBAさんのように、お仕事柄びっちりと、単純に一度の洗顔ですべて落としきれないようなメイクをされている方だけだと思います。そうでない方は、肌トラブルの原因になる摩擦を与える機会をあえて増やしてまでダブル洗顔するメリットはないです!!
クレンジングで肌に負担をかけないための4つのポイント
ではクレンジングで肌に負担をかけず、良い効果を与えられるようにするにはどうしたらよいのでしょうか?ポイントはこちらです!
①ダブル洗顔不要のクレンジングを選ぶ
本来、ダブル洗顔は必要ありません。思春期などで皮脂や汚れが特に気になるという方も、過剰な皮脂の分泌はむしろ洗いすぎや摩擦が原因の場合がありますので、習慣的に行っている人は一度やめてみても良いと思います。
摩擦によるダメージを最小限におさえるために、自分のメイクの濃さに合わせて1回でしっかり落とせるクレンジングを選ぶようにしましょう。ただし、洗浄力の高すぎる界面活性剤が入っているものではなく、酵素の力や肌にやさしい界面活性剤を使用しているものを使いましょう!
②スチーマーや予洗いで汚れを浮かせてからクレンジング
蒸気などで皮膚を温めることで、皮脂や汚れを落としやすくすることができます。
スチーマーや蒸しタオルなどで顔を温めてからクレンジングしてあげればそんなに強い洗浄力のものを使わなくても汚れを落とすことができますよ!
スチーマーがない、蒸しタオル用意するのが面倒!という方は、クレンジングの前に簡単に予洗い(ぬるま湯で顔をすすぐこと)をしてあげることで先にある程度の汚れを落とすことができますので肌に負担なくより効果的にクレンジングすることができます。シャンプーなどでもつかえるテクニックですね!
クレンジングに入る際は軽く水分をタオルでおさえてから行いましょう!
③しっかり乳化させる
クレンジングがメイクや汚れを落とす効果を発揮できるのは、界面活性剤などの洗浄成分が汚れとくっつき、水分と結びついたものをすすいで流すことによるものです。
なので、クレンジング料を肌になじませてからすすぐ前に、少しぬるま湯を足してしっかり乳化させることで汚れがより綺麗に落とせますよ!
ただし、長々とクレンジングすることは肌の負担になりますので、乳化を含めて1分ぐらいで済ませるのがベストです♪
④どうしてもダブル洗顔したい場合は?
使っているクレンジングだけでメイク汚れが落とせず、どうしてもダブル洗顔したい!
という時は、
- ふわふわの泡で包み込むように
- 人肌前後のぬるま湯ですすぐ
- こすらないように手早く行うようにしましょう。
洗顔後に顔がつっぱった感じがする時は洗いすぎのサインなのでNGですよ!
まとめ
- クレンジングが肌の負担になる要素は界面活性剤と摩擦。この2つに注意して行えば結果的にクレンジングは肌のためになる!
- 仕事上よっぽどしっかりメイクをする人以外は、わざわざ摩擦のリスクをとってダブル洗顔をする必要性はゼロ。出来るだけ避けるのがベスト
- 出来るだけ肌に負担なくクレンジングするためには、ダブル洗顔不要のクレンジングを選び、少ない摩擦で汚れを落とせるようにスチーマーや予洗いを活用する
私を含め普段からメイクをしている人にとってクレンジングはもはや生活習慣の一部とも言えますよね。特に摩擦は毎日の積み重ねが本当にこわいです。
ちょっとしたクレンジングの方法や選び方を考えてみるだけで今と将来の肌のために絶対に役に立つので、ぜひ参考にしてみてほしいです!
運営者情報
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乾燥肌・敏感肌に長年悩んできた管理人が体を張って試した対策や、使ったグッズの使用感などを徹底解説していきます!
私の体験のどれかひとつでも、お肌が気になっている同じ悩みの方の幸せにつながる事を願っております。みんなで美肌を目指しましょう!
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