化粧品がかぶれやすい、赤みがでやすい、原因不明のブツブツ…
敏感肌さんのクレンジング選びっていちばんむずかしいですよね。
筆者も経験があるのですが、まさにそんな状態のお肌にクレンジングって腫れ物にさわる感じというか、何をどうしたらベストなのかいやむしろしないのがベストなのか?など不安になってしまいますよね。
最近は敏感肌用化粧品として色々なものが手に入れられますが、その中だけでも種類が多くて結構大変です。
繊細な敏感肌さんのクレンジングの具体的な選び方と、敏感肌から抜け出すための予防スキンケア法をご紹介します!
“敏感肌”という肌質は存在しない?!
そもそも敏感肌というのは医学的な肌質の分類等ではありません。
あくまでも、“刺激に敏感になってしまった肌状態”のことをさしています。
- 化粧品によるかぶれが起きやすい
- いつも使っている化粧品がしみる、赤みが出た
- 汗や金属、日光などの影響があるとかゆみや痛み、赤みが出る
- 理由が特に思い当たらない湿疹やプツプツしたニキビなどができる
- 髪の毛や洋服が当たる感じが気になる
などの状態のことですね。
これらのトラブルが慢性的に気になってしまう人もいれば、生活環境や季節によって起きやすくなる人、特定の物質などに反応してトラブルになってしまう人もいます。
ちなみに私は脂性混合肌ベースですが、ちょっとしたストレスや肌に合わないシャンプーや柔軟剤を使ってしまうとじんましんとニキビが発生してしまいます…
これが意外な盲点で、私のように脂性肌寄りで普段テカりやニキビが気になるようなお肌タイプの方は、ご自分が敏感肌だという自覚がない方も多いように感じます!そんなことないんですよ。
むしろニキビ自体が敏感肌の状態から起こっている場合もあるくらいです。
敏感肌の3つの原因とその正体
かゆみや赤み、かぶれなどは特に敏感肌で起きそうなトラブルのイメージですが、
ニキビやベタつき、乾燥などもお肌が敏感になっている状態がもとで起きている可能性があります。いわば敏感肌予備軍といった感じですね。
そしてこのタイミングで放っておいてしまったり間違ったスキンケアをしてしまうと、
さらなるお肌トラブルが起きやすいれっきとした敏感肌になってしまうのです!
ではこの敏感肌の原因がどこにあるのかというと、現在主に3つの原因が考えられています。
- 特定の物質(化粧品、花粉、汗、ホコリ、金属など)へのアレルギー反応が原因のもの
- ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足など日常生活の負荷が原因のもの
- 体質的要因(アトピー性皮膚炎など)によるもの
この3つの原因をみると、それぞれバラバラの原因のように感じますよね。
生活改善など細かいアプローチはそれぞれありますが、実は3つに共通した状態があります。
それは角層の保湿による肌バリア機能の低下が起きているということです!
特に1で普段そこまで問題のない化粧品や物質に反応してしまった、という人は、2などの何らかの原因からお肌を守るバリア機能が低下しアレルギー反応を起こしてしまったか、さらにそこでのアレルギー反応によってさらにバリア機能に影響が出るという悪循環を起こしている可能性があります。
さきほどの敏感肌と一見関係のなさそうなニキビなども、肌バリア機能の低下によって雑菌の攻撃を受けすくなったり不要な角質がたまりやすくなったりしてしまうことを考えると納得してもらえるかと思います。
また、体質的な要因がある、つまりアトピー性皮膚炎がある・もしくは過去に経験があるという方は、近年の研究から肌バリア機能の重要な成分であるセラミドが大幅に少ないということがわかってきています。
つまりこれらのことを踏まえると、敏感肌さんのクレンジング選びと予防のカギは、
「 いかに肌バリア機能を守るか! 」ということになるんです。
肌バリアを守る!敏感肌さんのクレンジング選びの5つのポイント
お肌のいちばん表面の空気に触れる層、角層には大きく分けると
- タンパク質
- NMFと呼ばれる天然の保湿成分(アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素など)
- セラミドなどの脂質
の3つの要素でできています。
そしてこれらの3つの要素が組み合わさってお肌の自己防衛機能である「肌バリア」をつくり、お肌をばい菌や刺激、乾燥などから守ってくれる役割を果たしているのです。
つまり、この「肌バリア」をクレンジングにおいても死守しサポートすることが、お肌を敏感肌のループから抜け出す最大のキモとなります。
具体的な選び方のポイントはこちらです!
オイル・リキッド・ふき取りはNG。ミルク、ジェル、クリームタイプを選ぶ
肌バリアのある角層は非常にうすいので摩擦に弱く、また一般的にさっぱりした洗いあがりが特徴のオイルやリキッドタイプは洗浄力が強いものが多いので、
敏感肌さんは避けたほうが良いでしょう。
ダブル洗顔不要なタイプを選ぶ
摩擦は敏感肌さんには大敵すぎる大敵です(泣)それ自体が刺激になってストレスになりますし、敏感肌予備軍の状態でも肌バリア機能を低下させる原因になってしまいます。
徹底的に避けたいところです。なので、クレンジングを選ぶときは出来ればダブル洗顔の必要のないものがよいです!①のタイプのうちから、ご自分のメイクの濃さや生活習慣に合った、1度で無理なく落とせるクレンジングがベストです!
肌バリアをサポートする、敏感肌さんにうれしい成分をチェック!
・セラミド、アミノ酸、尿素、PCA-Na
これらはすべて、肌バリアを作る角質に本来存在している保湿成分です!
彼らがいてくれれば肌バリアのサポートをすることができ、非常に心強いのです。
クレンジングだけでなく、化粧水や乳液などを選ぶ際も入っているかチェックしてみてください♪
これは避けてほしい!敏感肌さんにはキケンな成分をチェック!
・エタノール、合成香料、合成着色料、石油系界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム
これらの成分は、配合や精製方法によってはお肌を乾燥させてしまったり、アレルギー反応を引き起こしやすい成分で構成されていたりする可能性がありますので、敏感肌さんは避けるのがベストだと思います。
できるだけアレルギー反応を未然に防ぐ!自分に合わなかった成分をチェック!
化粧品だけでなくシャンプーや洗剤など、使っていて何らかのトラブルが起きてしまった場合は携帯に保存するなどしてチェックしておきましょう。
人によってはちょっと手間に感じるかもしれませんが、いざという時、大事なイベントがある時や旅行先で急に新しいものを使うときなど、安心できる材料になりますよ^^
敏感肌予備軍のうちにできる予防スキンケア
これまで敏感肌さんの肌バリアを守ることについてご紹介してきましたが、もし出来るなら敏感肌予備軍までのうちに対策をして肌状態を保ちたいですよね!
というわけで、これをやっておけば間違いない日頃から出来る肌バリア修復スキンケアを1つご紹介します!!
お風呂上りの速攻油分→水分サンド
クレンジングや洗顔をしたお風呂上り、急いで保湿をしないと水分が蒸発して一緒に角質もめくれてしまう・・・というのはご存じの方も多いかと思いますが、そこでおすすめなのがこちら。やり方は、
お風呂上りにまず浴槽を出る前か出た瞬間にオイルもしくはクリームをとりあえず塗る
↓
そのあと体を拭いたり着替えたりして化粧水・美容液などのスキンケアをする
↓
またオイル・クリームなどを塗る
↓
余裕があればもう1ターンおかわり!
これはお肌の綺麗な美容部員の友人に教えてもらったテクニックで、肌の保湿バランスを整えるのに非常におすすめなのです!
ですが、そんなに何度も化粧水や美容液塗るのもったいなくて無理・・・という方は、お肌に合っていれば高級なものでなく、気兼ねなく使えるものでサンドしてあげて、いつもの美容液やクリームは最後の仕上げだけでもOKです!
彼女いわくお風呂上りだけでなくお休みの日など気が向いたときに化粧水からスタートしてケアしてもよいそうです!
個人的なポイントは、まずオイルかクリームをお風呂場かタオル置き場におくことです!
気が付いたときにいつでもできるようにしておくことが、スキンケアを継続して効果を出すための最大のコツです♪
まとめ
- 敏感肌というのは肌質ではなく、何らかの原因で肌が刺激を受けやすくなっている状態のことである
- 敏感肌の原因は物質、生活習慣、体質的要因によるもの。肌バリア機能の低下が起きているということが共通点
- 敏感肌さんのクレンジング選びは、良い成分とキケンな成分、自分に合わない成分をチェックすることが大切
- 油分と水分を交互に補給するスキンケアで敏感肌を予防する対策ができる
肌の悩みは尽きないもの…。ポイントをしっかりおさえて、敏感肌と上手にお付き合いしていきましょう!
運営者情報
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乾燥肌・敏感肌に長年悩んできた管理人が体を張って試した対策や、使ったグッズの使用感などを徹底解説していきます!
私の体験のどれかひとつでも、お肌が気になっている同じ悩みの方の幸せにつながる事を願っております。みんなで美肌を目指しましょう!
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