最近SNSで「馬油」が話題ですよね。
よく見るのは、肌がツルツルになるという馬油洗顔。
そんな馬油ですが、髪の毛にも高い効果があるってご存知でしたか?
「馬油シャンプー」と聞くと、温泉によく置いてある、少し大人の方が使うイメージを持っていたのですが、若者にも支持される理由がたくさんあるんです!
そもそも馬油って?
ドラッグストアやネットなどで名前を見かけることの多い馬油ですが、その存在は知っていても、それがどんな物なのかまでは、あまり知られていないですよね。
まず読み方!
「馬油」は「バーユ」「マーユ」と読みます。
文字通り「馬の油」のことです。
馬のたてがみや腹の脂肪などを煮立たせ、不純物をろ過して作られます。
馬油は400年前に中国から伝わり、古くから皮膚治療の薬として使われてきました。
昔の中国の医師が記した書物に「馬の油は髪を生ず」「シミ・ソバカスの除去、肌荒れ治療」「皮膚のひび割れを改善」などの効果が書かれていて、今でいう一般家庭の常備薬になったそうです。
馬油と人間の脂肪酸の組成は、不飽和脂肪酸の割合がとてもよく似ています
こう書くと少し難しく感じますが、要は「馬油と人間の皮脂の成分が似ている」ということです。
そのため馬油は人間の皮膚にすばやく浸透する性質を持っています。
それだけではなく、細胞を保護したり、細菌の侵入を防いだり、さらには皮膚の水分の蒸発を防ぎ、潤いを保ってくれる機能もあるのです。
現在では
・シャンプー
・ヘアオイル
・ボディーソープ
・洗顔
・保湿クリーム
などたくさんの美容品にも使われています。
まさに皮膚の健康維持にぴったりのケア用品ですね!
どんなメリットがある? 馬油シャンプーの効果とは
さて、馬油シャンプーですが、アミノ酸系かノンシリコンシャンプーが一般的です。
アミノ酸系はその名の通り、アミノ酸系の成分で構成されています。
低刺激のため、頭皮や肌の弱い方にオススメのシャンプーです。
洗浄力が弱めなので、皮脂が多めの方やスタイリング剤を多く使う方は、汚れの落ちが悪いように感じるかもしれません。
ノンシリコンシャンプーはシリコンを使っていないシャンプーのことで、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを防ぐ効果があります。
しかしシリコンには髪をコーティングする役割があるため、指通りが悪くなるという口コミも聞きますよね。
そんな馬油シャンプーですが、最大のメリットは「不飽和脂肪酸」が多く含まれているという点です。
不飽和脂肪酸とは、血液をサラサラにしてくれる成分のことです。
この成分は血流を促進してくれるので、頭皮に存在する毛細血管の動きをよくしてくれる効果が期待できます。
また、不飽和脂肪酸には、殺菌・抗菌作用もあるとされています。
頭皮のスキンケア効果ですね。
馬油シャンプーには、健康で清潔な髪の毛が育つための大切な要素が入っているんです!
では、馬油シャンプーはどんな人にオススメなのでしょうか?
髪のお悩みに! 馬油シャンプーをオススメしたいのはこんな人
・頭皮のフケやかゆみが気になる人
馬油の特徴は、何と言っても高い保湿力。
その保湿力で、乾燥から発生するフケやかゆみの予防に効果があると言われています。
洗浄力の強いシャンプーを使うと、頭皮に必要な油分まで洗い流してしまうこともありますが、馬油シャンプーは頭皮の余分な皮脂と汚れだけを洗い流してくれるんです。
必要な潤いが残るので、乾燥しがちな頭皮に適しています。
・髪がパサつきやすい人
寝る前にしっかりケアしたつもりでも、翌朝起きると髪の広がりやハネでガッカリ…という経験、ありませんか?
馬油の保湿効果は、髪の広がりやパサつきに悩む人にもオススメです。
浸透力の高い成分が髪に潤いを与え、しっとりと潤う髪になります。
パーマやヘアカラーなどのダメージが気になる人にも最適です。
使い続けることで、憧れの「天使の輪」を手に入れたという人もいるとのこと!
・髪や肌が敏感な人
馬油は昔から肌荒れやアトピーの治療薬としても使われてきたものです。
そのため、敏感肌の人、肌が弱い人も安心して使うことができます。
他のシャンプーでは、かゆみや痛みなどのトラブルを起こしたことがあるけれど、馬油シャンプーなら使えるという人もいるようです。
ただし、シャンプーの中には馬油以外の成分ももちろん入っています。
お肌が弱い人は、それらも併せてチェックしてから使用してくださいね。
・家族でシャンプーを使いたい人
自然由来の油脂を使った馬油シャンプーは安全性の高い製品です。
老若男女を問わず、家族で一緒に使うことができるので、お子様と一緒に使えるシャンプーを探している人にピッタリです。
中にはペットのわんちゃんにも使っている…という人もいるそうですよ!
気になる馬油シャンプーの使用感は?
・泡立ち
濃密な泡で頭を洗うのって気持ちがいいですよね!
シャンプーはしっかり泡立たせることで、髪の毛の汚れを落とすだけではなく、シャンプーの有効成分が髪の毛に染み込んでいく効果があります。
そんな大切な泡ですが、馬油シャンプーは泡立ちやすいものと、そうでないものとがあるようです。
泡立ちやすいものは「きめ細かい」「少しの水分でも泡立つ」と評判です。
泡立ちにくいものに対しては、シャンプー前にお湯だけで髪の毛を洗う、いわゆる「予洗い」を入念にすれば、その後の泡立ちがぐんとアップしますよ!
・ベタつき
馬の油って聞くと、なんかベタベタしそうなイメージがありませんか?
ですが、心配ご無用。馬油は人間の皮膚にすばやく浸透する性質を持っています。
浸透後はベタつくこともなく、髪にツヤを出してくれますよ。
また、シャンプー後のすすぎをきちっと行うことでベタつきを抑えることもできます。
気になる方はすすぎを重視してみると、使い心地が良くなるかもしれません。
すすぎに関しては、こちらの動画が参考になります!
私は顔にお湯がかかるのが苦手で、ずっと上向きでシャンプーを流していたのですが、この動画で襟足を洗うコツが知れました!
・香り
シャンプー中に気になることといえば「香り」ですよね。
好きな香りに包まれていたら、それだけでリラックス効果もあります。
例えば馬油自体は、製造から数年経過すると、油脂特有のにおいが出ることもあるそうです。
でも、一度買った商品を数年も使わず置いておくなんてこと、ほぼないですよね。
加えて、いまは馬油そのものを無臭化する技術が進歩し、香料などを加えることで、一般的なシャンプーと変わらないものが多くなっているそうです。
馬油シャンプーにデメリットはあるの?
さて、ここまで馬油シャンプーのメリットを多く書いてきましたが、やはりデメリットも知っておきたいですよね。
・値段
一般的なシャンプーと比べると、馬油シャンプーはやや値段が高いということが挙げられます。理由は含まれている成分が違うからです。
正規ショップで調べてみると、2000~4000円が多い印象でした。普段プチプラを購入することが多い人には、ちょっと勇気のいる値段ですね。
一方、ドラッグストアでは1000円以下のものも販売しています。
・保存期間
馬油シャンプーは防腐剤・保存料が最低限しか使われていないケースが多いです。
そのため、開封後は早めに使い切る必要があります。
目安は3~4ヶ月くらいでしょうか。
また、開封前のシャンプーなら、お風呂場に持ち込まない方が長持ちします。
高温多湿にならず、直射日光の当たらない冷暗所に置くように心がけましょう。
まとめ
・「馬油」は「バーユ」「マーユ」と読み、「馬の油」のことです。
・馬油シャンプー最大のメリットは「不飽和脂肪酸」が多く含まれている点です。
健康で清潔な髪の毛が育つための大切な要素が入っています。
・頭皮のフケやかゆみが気になる人、髪がパサつきやすい人、髪や肌が敏感な人、家族でシャンプーを使いたい人にオススメです。
・使用感も一般的なシャンプーと比べても引けを取りません。
・値段が高いこと、保存期間が短いことがデメリットです。
自然由来の成分で、使い心地も優しい馬油シャンプー。洗うだけで頭皮の保湿もできるなんて魅力的ですよね。
頭皮や髪に優しいものをお探しの方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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乾燥肌・敏感肌に長年悩んできた管理人が体を張って試した対策や、使ったグッズの使用感などを徹底解説していきます!
私の体験のどれかひとつでも、お肌が気になっている同じ悩みの方の幸せにつながる事を願っております。みんなで美肌を目指しましょう!
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